平成30年度発足 新学術領域研究
発動分子科学

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発動分子科学ミニスクール@福井大学

「 2019年9月25日に福井大学医学部にて、「発動分子科学ミニスクール」と題し、公募研究C01班・清水啓史先生の研究紹介および研究室見学ツアーを行いました。

 

研究紹介では、イオンチャネルタンパク質の1分子構造変化に関する計測手法を丁寧にご説明いただきました。具体的には、タンパク質の一方を基板上に固定化し、さらにそのもう一方を金の微結晶で修飾し、X線照射により得られた回折スポットの動きを解析することで、タンパク質1分子の構造変化を詳細に観察するという手法です。計測手法の洗練度もさることながら、測定に用いる物質自体への並々ならぬこだわりが随所に感じられたのが、中でも特に印象的でした。参加者からも多くの質問が飛び出し、当初は30分の予定であった研究紹介が2時間に及ぶなど、非常に活発な議論が行われました。

  

その後は場所を実験室へと移し、CBB法・平面膜法・パッチクランプ法の3種類のイオン透過測定装置を見学させて頂きました。実際に装置を目の当たりにすることで、測定の難しさを知るとともに、実験系のイメージをより具体的に持てるようになりました。総じて、今後の共同研究に大いに期待が持てる、大変有意義なミニスクールとなりました。(文責:佐藤浩平)