平成30年度発足 新学術領域研究
発動分子科学

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発動分子科学ミニスクール@名大・内橋研究室

「2019年9月20日に、領域内共同研究の促進を目的として、名古屋大学理学研究科の内橋貴之教授(公募班C01)の研究室で、高速AFM装置についてのミニスクールが開催されました。本企画は、上野隆史教授(計画班A01-3, 東工大)の発案で、「共同研究を開始するにあたり、話しだけを聞くよりも実物を見た方が研究のアイデアが出やすいのでは?」という趣旨の下、翌日から名大で開催された錯体化学会第69回討論会に合わせて行われ、細野暢彦講師(公募班A01, 東大)、松尾貴史准教授(公募班A01, 奈良先端大)および玉置椋星君(奈良先端大・松尾G、M1学生)が上野教授とともに内橋研究室を訪問しました。

 

本スクールでは、まず、内橋教授より高速AFM装置の説明と、観測データを含めた応用例の紹介がなされたのち、実験室での高速AFM装置見学、タンパク質の重合挙動を高速AFMで観測するデモンストレーション実験が行われました。さまざまな用途に合わせて高解像AFM観測ができるよう細かい工夫が施された装置を目の当たりにし、参加者一同、驚きを隠せませんでした。

  

本スクール中、実物の装置とAFM実験のデモンストレーションを見て、参加者それぞれが、自分の研究対象を高速AFMで見てみたいと実験相談を行っておりました。本企画を通して実際の現場を見ることの大切さを再認識できました。早速、サンプルを送って測定を行うこととなり、新たな共同研究の契機となる有意義なミニスクールとなりました。(文責:松尾貴史)